ＮＩＩＨＡＲＡ 2008/08/10_Sun_10:26

まだ、皿山デザインの仕事を掲載しないまま、ブログ設立から１年経ってしまっていました…（汗）

今回掲載するのは、平面構成ではなく、イラストのお仕事。
自分にとっては、とてもうれしい、楽しいお仕事をさせていただきました。

それは、「ＮＩＩＨＡＲＡ」というお店のＤＭイラスト。
店長とは、学生時代からの馴染み。私に依頼がきたときにはとにかくうれしかった。
ここ一番、一生懸命、取り組ませていただきました。












お店は、オーガニックな料理を、とても雰囲気良く出してくれる「定食屋」。
飾り気は一切なく、シンプルで筋の通った料理を出してくれます。
ここで食事をすると、ほんわかふんわりなのに、背筋を正される気持ちになってしまう。
心も体もキレイにしてくれるようなお店です。

ＮＩＩＨＡＲＡ
福岡市中央区浄水通　３－８　浄水クレッシェンド　３Ｆ
12：00～22：30　日曜日のみ12：00～17：00
定休日毎週月曜、毎月第2木曜日
ＴＥＬ/ＦＡＸ　[phone]（土曜の夜は予約されるといいかも）

お店のオープンも、ましてやイラストの仕事といっても、６月中旬には済んだお仕事なんですが
料理をじっくり味わってから公開しようと決めて、今に至ってます。

６月の頭。打ち合わせに現地へ。
施工中のお店に案内されながら、店長（普段は愛称で呼んでるいいコです）にヒアリング。











店舗の窓際には、たくさんの植物が。とっても和みます。

有機野菜と、旬の魚をメインにした、日替わりメニューのお店。
上で「定食屋」と紹介したように、彼女はカフェやバーといった洒落たもんじゃぁないと言う。
「マクロビオティック」という食事療法を取り入れた、福岡でも数少ないレストランである。
よく、調べてみると、マドンナやトム・クルーズも最近はずっとこれだそう。
「長寿法」とも呼ばれ、玄米を主食に、野菜、乾物、漬物を副食にした健康調理法。
事細かに聴いても、野菜の切り方、煮かた、蒸し方などからすでに特徴があり、そして繊細。
卵、牛乳などは使わず、有機野菜を厳選するために、日替わりで提供するのだという。

ただの「定食屋」ではなさそう…！

だけど、たいていのレストランならば、店のウリであるこれらを大いにウタって、
それはもう、ノボり旗なんかで道行くヒトに過剰に宣伝するのだろうけど、それは一切ない。

「ご飯食べにきてくれて、美味しいって思ったお客さんが口伝いに来てくれればいい。」

うーん。なかなか聞けない言葉。毎日計算機バシバシたたいてがんばる経営者の方から見たら
子供みたいなことを。と言われそうですが、でも、そんな気持ち大事ですよね。
個人的に断然応援したくなりますので、長たらしく宣伝をば、しました。

実際、そのＮＩＩＨＡＲＡ GOHANをいただきました。　少しづつ、大事そうに運ばれてきて
口にサラリと入ってくる。とても美味しい。　懐かしい品なのに、なぜか新しい感じ。
とても先進的に感じたのは私だけでしょうか。

店舗の雰囲気もこんな感じです。落ち着いていて、とてもシンプル。
ＮＩＩＨＡＲＡがお客様のものであるために考えられた小さくも大きな構想が伺えます。









ところで、イラストのヒントにしたのは、「暮らしの手帖」花森安治さんの挿絵から。
ＮＩＩＨＡＲＡの店舗デザインを担当したＮＳＤの野見山くんと、店長と三人で決定。制作に至った。
店長の人柄と、料理に対するまっすぐな気持ちが、主婦のために真摯な記事を提供し続ける
「暮らしの手帖」のイメージに良く合う。

私も大好きなイラストのイメージだったので、オリジナリティを加えながら、
そしてＮＩＩＨＡＲＡのお客様への気持ちを大事に大事に描いてみました。
みなさんの感想を聞かせていただけたらうれしいです。

それと平行してＮＩＩＨＡＲＡのメニューにも挿絵を使って作ってみました。
実物は、実際お店にてご確認くださいませ。　季節ごとにデザインさせてもらうつもりです。
そのメニューを包むカバーは、向かいの、かすりとステキな雑貨を扱ってるお店giさん　のオリジナル。
私の作ったメニューも５割り増しでステキになっています。

このブログを読んだ方が、ＮＩＩＨＡＲＡで美味しい時間を楽しんでくれたらうれしいです。