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皿山デザイン事務所の活動内容を報告します。 Activity report of the Office Sarayama design.
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プロダクト プレイスメント (Product Placement)
広告手法の一つを指します。それは、映画やTV、ゲームなどの娯楽メディア内で、さりげなく特定の企業の商品をPRしたり、登場人物のセリフの中にブランドや商品を評価させたりすることで、宣伝効果を上げる手法のことです。

Bond460x276.jpg例えば、映画007。ピアーズブロスナンが身に着けている、オメガの時計。さりげなく画面に見せて、「あのカッコイイジェームスボンドがつけてたんだから、大枚はたいても、あの時計がホシイ!」と、視聴者の目にはいつしか憧れの一品に…。もちろんその裏舞台には、「今度の007でウチの商品使ってね。広告費は払うからね。」といった話があるわけです。



…。この広告手法は、いまだ日本では発展途上といえますが、この先、増えていくのではないかと、考察されているらしいです。今回は、自分のための走り書き的内容です。



 *****
今なぜプロダクトプレイスメントなのかというと、TVや映画など、デジタル化が普及しハードディスクを使用して視聴するようになって、現状のTVCMがカットできるようになったため、十数年前のようなCM効果が期待できなくなってしまった。そのため、この広告手法が注目されてきた、ということです。

ハリウッド映画ではSEX and The City でブランド服を着たり、HEROESで、アップル社の製品のiMacやipodが頻繁に使われたり、 ノキアのケータイをミッションインポッシブルでトムクルーズが使ったり。


freedom_t04_1280.jpgこんな手法でプロダクトプレイスメントがあってましたね。「FREEDOM」。大友克之さんのデザインが、CMに、アニメの話の中に盛りだくさん。「アキラ」が好きな方にはたまらないですね。そしてカップヌードルがこれまた話の端々に。短編でしたが、楽しいアニメでした。これには日清カップヌードルはもちろんEDWINも参加しています。





1971de97.jpegアニメといえば、このマンガがプロダクトプレイスメントをいち早く取り入れたといわれています。「キン肉マン」。じつは、森永製菓に頼まれて、商品を作中に出していたんだそうです。子供ながらに「なぜポテロング?」と思ったものでした…。原稿料20万だった頃、森永の社長から、漫画の中でキン肉マンが森永のお菓子を食べれば20万あげると約束されたそうです。まさにプロダクトプレースメント。それ以外にも「森永ミルクココア」とかね。にんにく味のポテロングはキン肉マン仕様で売られていたそうです。でも、吉野家の牛丼は、これとは違うみたいですね。あっちのほうが宣伝効果あったと思いますがね。



プロダクトプレイスメントの元祖といわれているのは、1982年、アメリカで劇場公開された、スピルバーグ監督の「E.T.」。映画の中で、ETがリースのキャンディを食べたり、クアーズのビールを飲んだりします。この映画のおかげでリースキャンディの売り上げは65%アップしたそうです。

Wikipediaでは、その誕生は、もっとさかのぼること1955年に公開された「理由なき反抗」のシーンだと書いてありました。ジェームスディーンが、何度もそのリーゼントをクシでとかすそのしぐさに参ってしまった青年たち。「あのクシはどこで買えるの?」と映画会社ワーナーブラザーズに問い合わせが殺到。以降、一般企業とのタイアップが、広告手段の一つとして一般化したらしいです。

よく考えると、そういう事ってよく経験しますよね。「あのステキな俳優さんが身に着けていたものがほしい」とか「あのドラマで使ってたオーディオ、カッコ良かったな」とか「西部警察で館ひろしが乗ってたバイク乗ってみたいなぁ!(古)」とか…。誰でもそんな気持ちがあるものです。そんな心理を読まれるって怖いなぁ。

友人は、とあるドラマの中、草履姿で夜の町を散歩する豊川悦司がかっこよすぎて、彼がそのとき吸っていたマルボロを愛煙するようになったとか。まさに、プロダクトプレイスメント。


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がるfさんへ
えぇっ!がるさん、セナ好きだったですか。そうですねー、あの優しそうで繊細な感じはブラジルの人でも秀逸ですもんね、分かる気がする。あの頃私はアラン・プロストの魔女鼻にものすごくあこがれてました(笑)

に・にじゅうごまんえん!ものすごいお熱ぶりですね!びっくりたまげました。セナ様はもちろん、タグホイヤーもホクホクでしたでしょう…。つーか、あれって普通にかっこよかったですよね、なんとなく覚えてるです。
まんへい URL 2009/06/21_Sun_15:49:16 編集
無題
あははは!
今から十数年前にそんな宣伝広告に
まんまと乗っかってしまったのは
私です!
アイルトンセナ様♪だった私は買いましたとも!
タグホイヤー!men’swatch 革ベルト仕様!
25万位したよぉ~
だってセナが好きだったんだものぉ~
のぉ~♪
garfu( f が入っちゃった!) URL 2009/06/20_Sat_15:59:40 編集
ヨウコさんへ
土曜日からコメントもらってたのね^^ありがとう。
週末家を空けてたので、今頃確認してしまったよ〜。

なるほど、アキラ好きな人は、確かにラヴ要素は期待してないもんね。あの世界観と、ストーリーのスリル感が醍醐味だもんね。あの混み混みと書き込んだ機械や建築物に圧倒されるのは今も昔も変わらないですな。

そうだね。歌の歌詞に入れたり、PVとかにもプロダクトプレイスメントを活用できるよね。スポンサーとのからみとかにしても、著作権にしても、日本って、まだまだ発展途上だと思う。ハッキリ言える。だからクリエイターの立場って、海外に比べて弱い。偽者イッパイの某国を笑ってる場合じゃない気がするね。まぁ、私もまだまだ勉強不足。がんばらねば。です。

うんうん、ちょっと牛丼の話を調べてみたんだけどね、「吉野 家」ではなく「吉野 屋」で出てるのね。マンガでは。牛丼一筋〜♪のCMっぽい曲も、実は牛丼一筋300年(デタラメ。吉野家は80年)になってて、微妙にずれてるのね。今、すきやのCMにキン肉マン出てたけど、そもそも「キン肉マンの牛丼=なか卯(すきや のゼンショー)が好物」がお初なんだって。なんだか複雑ね。

ねー。嫌煙家がどんどん増えてるけど、劇中のタバコのシーンって、絵になるんだよ。やはり。あの煙のけだるさとか。チュッパチャップスでは代わりにならないよね!
まんへい URL 2009/06/15_Mon_11:23:10 編集
あるね
FREEDUMプロジェクト、サイトも作りこんであったし面白かったねぇ・・アキラ好きとしては、もうちょっとラブ要素が無くて、クールな感じの方が良かった気がするけど・・。

ヒッキーの歌に商品名が入ってたから、スポンサー的に、TV出演が難しかったりしたらしいけど、
歌もこういうのに、かなり影響するやろうね・・。

キン肉マンの牛丼は、明らかに歌の成果だと思うもん・・。
あの歌がポテロングだったら、歴史は変わったはず。

確かに、タバコ吸わないけど、とよえつやら、映画のスモークやら観てたら、タバコ吸う姿って、かっこいい!!って思うもんな・・。
ヨウコ 2009/06/13_Sat_05:13:57 編集
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福岡南区でグラフィックデザインを個人営業中です。
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